2023/12/24
SNS集客
バズるSNS集客セミナー その1
本日の目的についてお話しいたします。
まず初めにお伝えしたいのは、特に重要なのはInstagramやTikTokなどの基本をしっかり理解し、即座に実践できるように学習していただくことです。これが最も重要なポイントだと考えています。
本日から始まり、明日や明後日には実践できるようなカリキュラムになっていますので、迅速に実践し、すぐに集客のスキルを磨くことができるでしょう。
これらの点は目的としておいていただければと思います。では、早速Instagramのセクションに移行していきましょう。
まず、Instagramにおいて最も重要なのはアカウントのコンセプト設計です。Instagramはもちろんアカウントが存在しますが、そのアカウントのコンセプト、あるいはInstagram全体のコンセプトについて考えると、2つの目的があります。
①発信内容に一貫性を持たせること
発信内容に一貫性をもたせることは、投稿を通じた情報発信、例えばリールやストーリーなどの形で行う発信内容に対して、明確なコンセプトをもち、それを一貫して継続することが大切です。
言い換えれば、バラバラなコンセプトのない投稿を続けても、集客が難しいと言えます。つまり、発信内容に一貫性をもたせ、継続して投稿することで、結果的に集客が可能となります。
②運営者が共通の目的を持つこと
ここでの運営者は、今回の参加企業など様々な組織を指していますが、これらの異なる組織が共通の価値観を共有し、それを社内で認識し合いながら投稿していくことが最優先事項です。
こちらは、羊羹で有名なとらやのInstagramアカウントです。
とても参考になります。
シンプルで統一感があり、”シンプルイズベスト”といった印象が伝わってきます。
視覚的な要素として、アングル、画角、質感、トンマナなどが一貫しており、おそらく同じカメラマンが担当しているのでしょう。
投稿内容も写真⇒名前⇒コメントの三段構成に統一されており、これが全ての投稿に共通しています。
また、ハッシュタグの数も統一されており、きめ細かい配慮が感じられます。
Instagramの運用において、運営者が共通の認識を有することが重要です。
何を共通の基準とすべきかについては、以下の項目が挙げられます。
・担当者(投稿者)
・投稿頻度
・投稿時間
・投稿内容
・リプライに関する取り決め
・ハッシュタグの数
・ハッシュタグの内容
・サムネイル
・ストーリーとの連携
これらの要素について、後ほど詳しく説明しますが、これらをマニュアル化することが今後ますます重要となります。
次に、ターゲットとペルソナについてお話しいたします。
ターゲット
ざっくりとした属性のことで、「30代」「男性」「会社員」などが該当します。ユーザーに訴える投稿を作成するためには、これを具体的に絞り込む必要があります。商品やサービスを利用してほしい「層」を明確に特定することが求められます。
ペルソナ
はより詳細な情報で、1人を特定できるような内容です。名前は必ずしも必要ではありませんが、「性別」「年齢」「職業」「居住地」「趣味」「悩み」「SNSの利用率」などの具体的な情報を想像します。
ターゲットの中から人物モデルを具体的に洗い出すことが、ペルソナの要素です。これらの違いは、詳細さと範囲の広さにあります。
これらを明確に決定し、対象とする人物像を具体的に描き出すことで、訴求力のある投稿が生まれていきます。
ターゲットを絞る際には、ご存知かもしれませんが、3C分析を行うと良いでしょう。
3つのCとは「市場・環境」「競合」「顧客」です。
これらの視点から、自社が効果的に運営されていく方法を探ります。
得られた結果をもとに、的確なペルソナを設定していくことで、より効果的な戦略が構築されます。
そして、このペルソナに基づいて、Instagramの投稿やリールなどを制作していくことが求められます。
次に、発信内容についてお話しいたします。
発信内容の要点は以下の通りです。
・投稿するテーマ・ジャンルを統一させる
・投稿順に規則性をもたせる
・加工方法を統一させる
・構図を統一させる
挙げた例のInstagramアカウントは、これらのポイントを実践していると考えられます。
ぜひ一度訪れて、これらのポイントの感覚を実際に感じていただければと思います。
画像編集ソフトとしてはCanvaがおすすめです。有料版では多彩なテンプレートが利用でき、広告や投稿の制作がスムーズになります。また、お客様へのプレゼンテーションにも活用できるため、ぜひご検討いただければと思います。
統一感を醸し出すための三つのポイントがあります。
・色を統一する
・世界観を同じにする
・情報量を少なくシンプルに、伝えたいことは1つのみ
これらのアプローチによって、統一感が生まれます。
また、例のように同じサムネイルを使用することで、一層統一感を演出することができます。
広告デザインについてのポイントをお伝えいたします。
ますは、訴求内容を明確にしましょう。
画像については、適切な解像度が肝要です。最適な解像度は1936×1936ピクセルです。また、利用する画像のファイルサイズは30MBが上限となっておりますので、ご留意ください。
画像の比率については、以下の通りです。
正方形(1:1):1080×1080ピクセル
横長(1.91:1):1080×566ピクセル
縦長(4:5):1080×1350ピクセル
これに従うことで、最適な広告デザインを実現できます。
広告にテキストを掲載する際の注意点をご紹介いたします。
横並びで画像・テキストを配置する場合は、左の図のように「画像は左、テキストは右」が良いでしょう。
縦並びで画像・テキストを配置する場合は、右の図のように「画像は上、テキストは下」が適しています。
おそらく「Zの法則」についてはご存知かと思いますが、視線は左上から右へ、そして左下に動き、最終的に右へと移動します。この流れに従えば、まず画像で視線を引きつけ、その後文章を読ませる効果的なレイアウトになります。
また、縦並びの配置はスマートフォン向けにも適しており、ユーザビリティが向上します。
次に、ハッシュタグについてご紹介いたします。ハッシュタグは通常30個以上使用可能ですので、最低でも10個以上付けましょう。
ハッシュタグの選び方においては、ビッグワード・ミドルワード・スモールワードといったアプローチを意識し、投稿全体を考慮していきましょう。例えば、新宿のカフェを紹介する際には、「カフェ」がビッグワード、「新宿カフェ」がミドルワード、「具体的なカフェ名」がスモールワードとなります。
また、特定のコミュニティに強い影響を持つハッシュタグも積極的に利用してみましょう。
同じハッシュタグをインフルエンサーと共有することで、拡散効果が高まりますので、その点も留意してください。
最後に、タグ検索を活用することも検討してください。タグ検索窓の「上位検索結果」からキーワードを検索すると、関連するハッシュタグとその投稿件数が表示されます。これらの情報を参考にして、適切なハッシュタグを選定してみると良いでしょう。
タグ付けとメンションについてご説明いたします。
タグ付けは、Instagramに投稿した写真や動画を相互に結びつける機能で、#(ハッシュタグ)を使用します。
一方、メンションは人物に対してタグをつけることを指します。これは「広義のタグ付け」に分類されることもありますが、基本的には「関連性のある投稿内容を結びつける機能」です。
タグ付けとメンションによるメリットは以下の通りです。
・付加価値が生まれる
・フォロワーを増やす可能性
・見込み客を増やす可能性
ただし、メンションやタグ付けには相手方の意向もあるため、注意深い配慮が必要です。
また、メンションとタグ付けの機能には大きな違いはありません。投稿とストーリーズで呼び方が異なりますが、具体的には、投稿のキャプション(文章)の中に「@~」をつけることで、投稿でも「タグ付け」(人物をタグ付け)ではなく、「メンション」として機能します。
リール動画は、スマホ画面に合わせた縦型の短尺動画を手軽に作成できる機能です。
基本的には1分までの制限がありますが、現在は15分未満のInstagram動画がすべて「リール」として認識されます。
特筆すべき特徴は、音楽やARカメラエフェクトなどの特殊効果を追加して編集できる点です。
リールで制作した動画は、リールタブだけでなく、ストーリーズやフィードにも投稿可能です。
ユーザーはリールを活用することで、よりクリエイティブな表現でメッセージを伝え、フォロワー以外の多くのユーザーにも簡単にシェアできます。
一般的なインスタグラムのストーリーが24時間で消えるのに対し、リールの動画は永続的に残ります。
簡潔に言えば、「インスタ版TikTok」といった印象です。
写真の撮影における注意点として、私は高性能なカメラが必要ではなく、最近のスマートフォンで十分だと考えています。
また、撮影時にはスマートフォンのグリッド機能を活用して「構図」に意識を向けると良いでしょう。
構図には以下のようなものがあります。
三分割構図
美しくバランスよく写真を見せるテクニックで、画面を縦・横に等分割するように2本の線を引き、合計4つの交点ができるようにします。
日の丸構図
被写体を画面の中心に配置する構図で、丸い形状やシンメトリーな被写体、または強い存在感がある被写体に有効です。ただし、風景写真や複数の被写体がある場合はマッチしないこともあります。
対角線構図
画面の対角線上に被写体を配置することで、ダイナミックな印象を与える構図です。視線を自然に導く効果があり、建物や自然の景観、動きのある被写体に向いています。空間や奥行きを強調したい場合にも有効です。
その他の撮影のポイントとしては、右下の例のように
・自然光で撮影
・ピントを手動で合わせる
・背景を用意する
・アングルを工夫する
といったことに気を付けていきましょう。
次に、編集ソフトについてご紹介いたします。
写真の編集において、フォトショップやイラストレータを使える方は、それらを活用することができますが、そうでない場合は無料で利用できるCanva(キャンバ)がお勧めです。
映像の編集についても、こちらも無料で利用できるCapcutをお勧めします。操作方法も簡単です。
ファンマーケティングについては、この2枚のスライドにまとめてありますので、ぜひご参照ください。また、マミーポコパンツのInstagramもチェックしてみると良いでしょう。
Instagramライブについてお伝えします。Instagramのライブ配信機能では、アーカイブを残さない限り、ライブ配信中しか内容を閲覧できない仕組みとなっており、ストーリーズのように24時間残ることはありません。
ライブ配信中は、閲覧者はコメントやいいね、質問などができ、ライブ配信者と視聴者間でコミュニケーションを取ることができます。これは通常の投稿には何の影響もなく、独立した機能です。ライブ配信可能時間は最大4時間までです。
また、ライブルーム導入により、自分のライブ配信に最大3つのアカウントを招待してコラボ配信することが可能です。この機能を利用することで、コラボ相手それぞれのアカウントのフォロワーにリーチできる可能性が高まり、ブランド認知の向上や新しいファン層の獲得の可能性が広がります。
また、ライブ動画をアーカイブするように設定すれば、自動的に最大30日間保存されます。これにより、ライブ配信のリプレイを後からフィードにシェアすることも可能です。
タイムラインでは、ライブ配信が始まると、タイムライン上部のストーリー表示部分に、「LIVE」の文字がアイコンとともに表示されるようになります。
Instagramライブのコンテンツアイディアとして、面白いものをリストアップしました。どれも綿密に考えられていますので、ぜひご覧いただき、自社のライブコンテンツにもひらめきが得られるかもしれません。
今回のInstagramのセクションで特に重要だと考えられるのは、発信のマニュアルについての説明です。
記入していく項目には、例として日付、曜日、投稿済みかどうか、投稿の種類、投稿タイトル、投稿作成前に必要な内容・素材、広告の有無、広告の目的、広告ターゲット、広告期間、広告費などが含まれます。
マニュアルのポイントとしては、「1ヶ月の投稿全てを「事前」に記入すること」「担当者が変わっても理解できるような設計にすること」「結果を振り返れるシートにすること」「投稿する「画像」については管理しやすいようにNo.で表示させること」が挙げられます。
管理にはスプレッドシートをお勧めします。関数を用いて入力ミスを減らすよう心がけましょう。文章ではなく単語で理解できるように工夫し、ハッシュタグについては基本的に変える必要はないので、コピペしやすく準備しましょう。項目に投稿時間を追加すると尚良いでしょう。
また、批判的なコメントへの対応もマニュアル化して、担当者が変わってもスムーズに対処できるようにしていきましょう。
投稿に返信が難しい場合の対応例です。「とっても考え抜かれた間取りデザインですね! ただテレビの壁面がちょっと浮いている気がしました。テレビボードフロートの方がスッキリ見えるかなぁ」というコメントが寄せられた場合、以下のように対応すると良いでしょう。
ご覧いただき、誠にありがとうございます!
貴重なご意見、助かります。テレビの壁面についての指摘を受け、今後の改善点として検討させていただきます。また、お気軽にご意見いただけると嬉しいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
このように、感謝の気持ちを表明し、建設的なコメントへの対応を心がけ、否定的な発言にはなるべく触れず、プラスの要素に焦点を当てると良いでしょう。
また、セミナーで紹介した参考になる住宅会社のアカウントについても、以下のように改善できます。
セミナーでご紹介したアカウントでは、写真は全体像が綺麗に見えるよう心がけ、【】で雰囲気や特徴を説明しています。設計思想や他との差別化にも焦点を当て、運用者やプロのコメントを追加することで、引き締まった文章に仕上げています。ハッシュタグは例題と自社の名前を組み合わせ、ハイライトとの連携で資料請求を促す工夫があります。
これにより、セミナーの内容をよりわかりやすく伝えることができます。インスタグラムのパートを終了とさせていただきます。