2023/12/24
分析
モチベーションアップ その2
もともと、モチベーションの意味を理解していない方が多いようです。検索しても、このような内容が表示されてしまいます。
これも検索の上位に表示されていますが、具体的ではありません。私たちが知りたいのは、「どうやったらやる気が出るか?」ですよね。
モチベーションとは、医学的にはホルモンが源泉であることがわかっています。
具体的なホルモンの名前としては、オキシトシンとセロトニンが挙げられます。
オキシトシンは、視覚的・身体的な接触、信頼関係の構築、絆の深まりによっても分泌されます。なにか、今までお話したことと繋がってくる感じがしますか?
セロトニンも他者との親密な、良好な人間関係で分泌されます。ちなみにですが、ビタミン(B6)が関与しているので、牛乳、大豆、バナナを摂取すると、人工的にセロトニン分泌を促すことができます。
ということで、ホルモンの分泌は自在にコントロールできないため、モチベーションは気合いなどで「上げる」ものではないことが、お分かりいただけたと思います。
モチベーションは一定の条件を満たすことで「上がる」ものなのです。
一定の条件とは、今までお話してきたように、良好なコミュニケーションで人間関係が良好になり、絆や信頼関係が深まっている状態ということになります。ただここで注意しなければならないことがあります。人間関係は職場環境だけではないのです。どちらかというと、職場環境はその人の過ごす時間や関係としては少ないものになるでしょう。
その他の環境、特に家族関係が大切です。家族の仲が悪い(絆などが薄い)とホルモンが出ていない、ということはモチベーションが高まるわけがないからです。ですから今回のこの内容を部下にも話し、家族と良いコミュニケーションを取らせ、家族関係を良くすることを勧めてください。
訳あって孤独な社員もいると思います。その場合は職場が全てということもありますし、友達が全てということもありますし、趣味が全てということもあります。割合の高い環境での人間関係の絆に注意していってあげてください。
会社の業績を上げるのは、情報でもなく、資金でもなく、ノウハウでもなく、人脈ではないようです。社員のモチベーションを上げる、これが会社の業績を大きくあげる方法として捉え、積極的に取り組んでいきましょう。
アメリカの年収数億円のビジネスマンの73%が、良好なコミュニケーション・社員モチベーションの大切さを感じているのですから・・・。
社員のモチベーション向上には、報酬アップ、インセンティブ、仕事内容、目標、立場や役職、評価、福利厚生などの外部的な要因が重要とされていますが、これらはあくまで決定的な要因ではないと考えています。
これらの外部的な要因は、社員が大切にしている絆が深まり、それによってホルモンが分泌されるかどうかに影響を与えるものと捉えています。
たとえば、ボーナスをもらえたら、それを家族に喜ばせることができ、仕事内容が尊敬する人と同じである場合、目標に向かって家族が応援してくれるなど、これらの要因が組み合わさることで、モチベーションが高まるのだと考えます。
さらに、制度を作る際には、その約束を守ることが非常に重要です。なぜなら、約束を守らないことが一番まずいことであり、これが絆や信頼関係を崩してしまうからです。
ここから、モチベーションアップの具体的な方法をご紹介いたします。
その前に、その方の性格をある程度理解しておくことが大切だということをお伝えしておきます。
無料である程度診断できるサイトをお教えします。「リクナビNEXT グッドポイント診断」と検索すると見つかりますので、ぜひ試してみてください。
女性スタッフは仕事において承認欲求を得にくいことがあります。
提案の機会を作り、さまざまな改善案を出してもらって、それに耳を傾け、その意見を受け入れてください。
こういった言葉遣いをご利用ください。肝心なのは「かけがえのない貴重な戦力である」というポイントです。
設計・施工系のスタッフに対しては、年功序列が重要であることを理解していただきたいです。また、技術的な情報がお施主さんに伝わりにくいこともご理解いただけるとうれしいです。
設計・施工系のスタッフにおける傾聴のポイントは、相手のプライドを尊重することです。
設計・施工系社員はこんな風に、「勝ち負け」の表現でプライドをくすぐると良いです。
営業さんは結果に支配されがち、ということを理解してあげてください。
こんな風に、「あなたの力が必要だ」(結果ではなく)と伝えると良いでしょう。
感謝の気持ちを伝え、活かし方を考え、実際に活かすことを考えてください。
プラスアルファとして、この傾聴の大切さ、お客様との良好な関係づくりを目指すよう伝えていきましょう。
この通り、理屈だけで人が動くならば、誰でも成功できます。
全ての接点、一つ一つを改めて再点検しましょう。